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これは「人生」を描いた傑作。
「人生」ってかくも辛く複雑で、けれども楽しくもできるものなのか!
内田有紀はこれで完全に復活したね。
仕事や恋に悩むバツイチの28歳フリーライターって設定に、彼女のキャラがプラスされると、不思議に女性の強さと脆さが滲み出す。彼女のアップは、スクリーンに美しくも儚さを共存させ映し出される。
また群像劇として他のキャラクターを丁寧に描写していく。特にクドカン扮する主人公の彼氏は重要人物。クドカンの演技はスリリングで最高に面白い。また大竹しのぶ扮する患者や、りょう扮するナースをはじめ登場する女優陣が素晴らしい。
主人公には様々な辛いことが被さってきて、「人生」自暴自棄になってしまうギリの状態。
あるとき目覚めたら閉鎖病棟にある「クワイエットルーム」に入れられていた。その後彼氏の口から語られる真実。そして語りたくない自分の過去...楽しくなけりゃ!って感じで何事も自らポジティブに進める主人公に、現代人の縮図を見い出せます。仕事のストレス、追い詰められた人の行動など、笑うに笑えないエピソードが満載。それは結構リアル。彼女の「人生」には、その一部が盛り込まれ、こんなにもシリアスでヘビーなエピソードをよくもコメディタッチで描いてくれたなと関心する。しかし実は、松尾スズキ監督(原作者で、この作品は芥川賞候補となった)により、原作が主人公の一人称で描かれていた、よりコメディタッチの印象が、映像化されたことでそれが薄められていたと思う。
登場する病院にはいろんな十字架を背負った女性が集まっているが、表向きな楽しさ(ダンスのシーン、それはまるでミュージカルのよう)が描かれている分、その十字架はより一層悲しみや辛さを際立たせることに成功している。誤解を恐れず云うなら、本人の「悲劇」というのは他人の「喜劇」であること。本作品は丁寧に、リアルに描いている分、真にその紙一重さが際立っていた。
ラストのエンドロールのエピソードまで気が抜けない。何があっても「人生」!
辛いけど「生きるって素晴らしい」って思いながら。





















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