「ペルソナ」
ライトコメディと思わせておいて実は怪談だった前作「美女濡れ酒場」と同じくSFスペンスと思わせておいて実は怪奇映画という今作は樫原辰郎ジルシなんだろうけど、物語の面白さに映画の細部が追いついていない悔しさを終始感じてしまった。
亡き妻の人格をダウンロードされた女子大生とともに逃亡する医者の逃避行なんだけど全体的に緊張感に乏しいのがなんとも残念。人格をダウンロードされたら強くなるという強引な設定は「バカ映画」馴れしてるので全然OKなんだけど、根が真面目のカッシーさんは「バカ映画」にするつもりは毛頭なく、かといって「夫婦愛」とか「ボーイ・ミーツ・ガールのラブストーリー」をやりたいわけでもなく、かといってジェットコースタームービーのようなスピード感もあるわけでなし、物語の面白さを補強するためのキャラクターがすべて記号化されていて、そのことに対して開き直ってるかと思いきや、どうやら別のところに作者の思い入れがありそうでソレは残念ながらこちらには伝わらなかった。
山崎真実は「二役」をやってるわけだから役者としてはやりどころがあるにも関らず彼女自身そのことにはまったく興味がなさそうで人格が入れ替わっても同一人物に見えてしまう。それは彼女のせいではなく申し訳ないが樫原監督の所為でないかと思う。山崎演じるヒロインの元のキャラクターが見えないのは困りもの。女子大生だという彼女には当然家族もいるだろうし恋人もいたかもしれない。こんな理不尽なことに巻き込まれてるのにも関らずまったく感情移入が出来ないのは問題だと思う。
この映画はヒロインの主観ではなく萩原聖人の視点で見るべき映画かもしれないが、これも感情移入はまったくできなかった。亡き妻(鈴木砂羽)との思い出を引き摺る男という設定なんだけど「チャーシューワンタンメン」は二人の幸福を象徴する小道具としてはあまりにも取ってつけた感がする。それに気になってしまうのはこの「二人の会話」が「夫婦の会話」ではなく「お客に聞かせる会話」だということ。やっぱ、この夫婦がちゃんと見えないと「物語」には浸れないんですよね。もう少し夫婦側の問題を物語が始まる前に作ってたほうがよかったのではないでしょうか?旅の過程で問題を解決するのがロードムービーの基本だと思うんですよ、アタシは。
亡き妻の人格をダウンロードされた女子大生とともに逃亡する医者の逃避行なんだけど全体的に緊張感に乏しいのがなんとも残念。人格をダウンロードされたら強くなるという強引な設定は「バカ映画」馴れしてるので全然OKなんだけど、根が真面目のカッシーさんは「バカ映画」にするつもりは毛頭なく、かといって「夫婦愛」とか「ボーイ・ミーツ・ガールのラブストーリー」をやりたいわけでもなく、かといってジェットコースタームービーのようなスピード感もあるわけでなし、物語の面白さを補強するためのキャラクターがすべて記号化されていて、そのことに対して開き直ってるかと思いきや、どうやら別のところに作者の思い入れがありそうでソレは残念ながらこちらには伝わらなかった。
山崎真実は「二役」をやってるわけだから役者としてはやりどころがあるにも関らず彼女自身そのことにはまったく興味がなさそうで人格が入れ替わっても同一人物に見えてしまう。それは彼女のせいではなく申し訳ないが樫原監督の所為でないかと思う。山崎演じるヒロインの元のキャラクターが見えないのは困りもの。女子大生だという彼女には当然家族もいるだろうし恋人もいたかもしれない。こんな理不尽なことに巻き込まれてるのにも関らずまったく感情移入が出来ないのは問題だと思う。
この映画はヒロインの主観ではなく萩原聖人の視点で見るべき映画かもしれないが、これも感情移入はまったくできなかった。亡き妻(鈴木砂羽)との思い出を引き摺る男という設定なんだけど「チャーシューワンタンメン」は二人の幸福を象徴する小道具としてはあまりにも取ってつけた感がする。それに気になってしまうのはこの「二人の会話」が「夫婦の会話」ではなく「お客に聞かせる会話」だということ。やっぱ、この夫婦がちゃんと見えないと「物語」には浸れないんですよね。もう少し夫婦側の問題を物語が始まる前に作ってたほうがよかったのではないでしょうか?旅の過程で問題を解決するのがロードムービーの基本だと思うんですよ、アタシは。




















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