2007年度ベストテン
あけましておめでとうございます。
さて、本年度のベストテンであります。
まず邦画
1「サッド・ヴァケイション」
2「エクステ」
3「太陽が弾けた日」
4「クローズZERO」
5「それでもボクはやってない」
6「あしたの私のつくりかた」
7「魂萌え!」
8「包帯クラブ」
9「刺青 堕ちた女郎蜘蛛」
10「ひとがひとを愛することのどうしようもなさ」
次点 「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」
別格 「ヒミコさん」
「ヒミコさん」が別格なのは自主映画だからという差別ではなく、自主映画だからこそ商業映画より自由なんだから面白いのは当然で、制約まみれの商業映画と同列では論じれない。自主映画である「ラザロ」が面白いのは当たり前で、ことさらベストテンに入れて崇め奉ることもどーかなと思うわけで、それでも「ラザロ」よりも独創的で面白い「ヒミコさん」は何らかの意思表示をしたいと思い「別格」扱いにした。
「作家の映画」が作りづらい昨今、商業映画の世界で外圧と闘いながらありとあらゆる手を使い「テメエの映画」にした作品が上記の10本だと思う。それでいてエンターテーメントにちゃんとなっている。
評価の高い山下敦弘の二本も同じ意味で評価したいが、これはどちらかというと商業映画の枠で鈍感に自主映画をやってるようで気に食わない。作家が商品とのバランスにやや無頓着のような気がするのだ。ハイ、単なる嫉妬であります。実はこんな映画、俺が一番やりたいんだよっ!
はみだしたのが「しゃべれども、しゃべれども」。大好きな作品なんだけどウエルメイドすぎて作家の趣味がまったく反映されておらず今回のテンのコンセプトに合わないので排除した。ま、そんな勝手なコンセプト作るのもどーかと思うのがね。同じ理由で「自虐の詩」も外した。
同じ意味で「エクスクロス」も応援したいが、これは「プログラムピクチャーをやることがテーマ」という作り手の「意思」に体制の匂いを感じるのが減点になってしまった。「クローズZERO」や「舞妓Haaaan!!!!」ほどの破壊力があれば問題なく入賞だったのだが。
一方今回と同じコンセプトで漏れたのは「クワイエットルームにようこそ」。これはなんだか恵まれた映画のように思えて外した。ハイ、これも嫉妬であります。
ちなみに作品のデキは別として一番楽しんだ作品は「ラストラブ」だったりする。失笑の連続で一緒に見た友人たちと一本の映画でこんだけ盛り上がったのは近年なかった。
しかし、なんだかんだいってもかなり個性的な作品が揃った日本映画でしたな。
つづいて洋画
1「今宵、フィッツジェラルド劇場で」
5「ドッグ・バイト・ドッグ」
7「リトル・チルドレン」
次点「アポカリプト」
映画ファンにとっての去年の最大の事件は「ぴあフィルムフェスティバル」でのロバート・アルトマン レトロスペクティブではないだろうか。わが生涯のベストワン「ナッシュビル」と二十数年ぶりの再会は涙がでた。そんなわけでアルトマンの遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」が公開されたわけだけど大抵巨匠の遺作といえば失敗作が多いのだが、本作はファン納得のチャーミングな秀作で大満足だった。
しかしハリウッド映画の底力に圧倒された一年だった。「ディパーテッド」みたいなクソ映画がオスカーとったり「ラスト・オブ・スコットランド」「クィーン」なんて退屈極まりない映画が演技賞だったりしたもんだから今年のハリウッド映画はまったく期待してなかったんだけど、他のノミネート賞がらみの作品が素晴らしくこの充実具合は近年稀。
残念ながらはみ出してしまった作品は「スリザー」「ラッキーナンバー7」「ボラット」「シッコ」「パフューム」「世界最速のインディアン」「絶対の愛」「レミーのおいしいレストラン」「ホステル2」「ダイハード4.0」など。どれも紙一重の差。「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」「ゾンビーノ」「ディスタービア」は気になっているが見逃してる。




















ちなみに日本映画の個人賞も選んでみました!
主演男優賞 国分太一「しゃべれども。しゃべれども」
主演女優賞 石田えり「サッド・ヴァケーション」
助演男優賞 遠藤憲一「自虐の詩」
助演女優賞 永作博美「腑抜けども、悲しみの愛を見せよ」
新人賞 小出早織「舞妓Haaaan!!!」
夏帆「天然コケッコー」
監督賞 園子温「エクステ」「気球クラブ、その後」
脚本賞 周防正行「それでもボクはやってない」
撮影賞 下元哲「太陽が弾けた日」
音楽賞 ハンバートハンバート「包帯クラブ」
編集賞 掛須秀一「クローズZERO」
美術賞 清水剛「舞妓Haaaan!!!」
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