「第80回アカデミー賞授賞式」
授賞式の中継を見たわけではありませんが、きのうの予想と受賞結果を見比べて答えあわせをしてみました。24部門のうち、アタリ10部門、ハズレ14部門でした。学校のテストなら赤点です。来年は下馬評をもっとよく見て、せめて半分は当たるようにしたいです。
予想をするとき、ノミネート一覧を見て気づいたのは、監督賞候補の顔ぶれが若返りしているということです。ポール・トーマス・アンダーソンはすでに何作も発表していますが、これまでは脚本賞のノミネートだけで、監督賞候補は初めてでした。ジュリアン・シュナーベルは長編3作目、ジェイソン・ライトマンは長編2作目、トニー・ギルロイは長編1作目での初ノミネートでした。彼らと並ぶとコーエン兄弟が大ベテランに見えますから、コーエン兄弟が受賞するだろうと予想した次第です。
昨年は、シドニー・ルメット、マイク・ニコルズ、ブライアン・デ・パルマ、リドリー・スコットなどが新作を発表したのに、誰も候補になっていません。作品が弱かったのでしょうけど、ベテランと新人が監督賞を争うところを見てみたかったです。俳優部門の受賞者は4人ともアメリカ以外の出身でしたが、候補者の顔ぶれには当然アメリカ人も多いし、監督賞と違って若手とベテランが入り混じってバラエティに富んでおり、予想するのが楽しかったです。お祭りとして楽しむには、意外な人が候補になったり受賞したりしてほしいのです。
話は変わりますが、ハリウッドでは、親子で映画の仕事をしていたり、<職場結婚>しているケースが多いです。そういう人たちがオスカーを受賞すれば、スピーチが感謝したい人を並べるだけだとしても、有名人の名前が含まれていて退屈しないと思います。「誘惑のアフロディーテ」(1995年)でミラ・ソルビーノが助演女優賞を得たとき、客席で父親のポール・ソルビーノが泣いていた場面のように記憶に残ることになるでしょうから、お祭りを盛り上げる意味でわたしは歓迎したいです。今年の候補者で言うと、ジェイソン・ライトマンは「ゴーストバスターズ」などのアイバン・ライトマン監督の息子です。トニー・ギルロイは、ピュリッツァー賞を受賞した劇作家で、映画監督でもあるフランク・D・ギルロイの息子です。彼の兄弟は2人とも映画界で働いています。ジョン・ギルロイは編集の仕事をしており、ダン・ギルロイは「フリージャック」(1992年)などの脚本家で、女優レネ・ルッソの夫です。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」で美術賞候補の1人だったジャック・フィスクは、女優シシー・スペイセクの夫です。今年は受賞を逸しましたが、次の機会に受賞して感動的なスピーチをしてもらいたいです。
今回、アニメ、短編、ドキュメンタリーといった部門も予想するために、候補作のプロットが紹介してある文章や批評を読んでみました。日本ではなかなか見られない作品群ですが、興味をひかれるものが多かったです。特に"The Tonto Woman"という実写短編部門の候補作を見てみたいです。これはエルモア・レナードの短編小説を映像化したものだそうです。同じくレナード原作の「決断の3時10分」(1957年)のリメイクが録音部門の候補にあがっていました。こちらは長編なので、そのうち日本でも見られると思いますが、短編もぜひ公開していただきたいです。




















レーメンさん、こんにちは!
いや~、恐れ入りましたm(__)m 監督賞・作品賞では完敗です!
私は全部門予想はできなかったので、点数は出せませんが、外国語作品賞と長編アニメーション賞は、観た作品が受賞&予想が当たっていたので嬉しかったです。
とにかく開催が危ぶまれた授賞式そのものが、華々しく開催されたことを嬉しく思います。
これから受賞作品が日本で公開されることが楽しみですね。
わたしの予想を見てくださり、ありがとうございます。「ヒトラーの贋札」も「レミーのおいしいレストラン」も見ていないけれど、お気持ちは想像できます。
これから来るものでは、「ノーカントリー」は原作の翻訳が書店に並んでいるし、試写を見た人の感想もウェブ上にいろいろ出ていて、情報が多かったです。
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の原作もかつて訳されたそうですが、今は手に入らないみたいです。
「ブラッド」はかなり骨太な作品のようで楽しみです。
調べてみたらディズニー映画の「小びとの森の物語」(1967年)が、「ブラッド」の原作を書いたアプトン・シンクレアの別の作品の映画化とわかって驚きました。
「小びとの森の物語」は、子どものころに「三匹荒野を行く」あたりと一緒に映画館で見て、もう一度見たい作品です。