「ジャック・レモンのすべて」
AFIの<生涯功労賞>授賞式はだいたい同じ構成ですが、フレッド・アステアの回では全員壇上でスピーチしていたのが、ほかの回では一部の人はテーブルのところで立ち、リレー形式でスピーチするのが違っています。
リレー形式は、ひとつひとつのスピーチが短く、受賞者と仕事をしたときのエピソードを披露するだけの人が続きます。フレッド・アステアの授賞式に欠席していたジンジャー・ロジャースは、ビリー・ワイルダーが受賞したとき(司会ジャック・レモン)にはリレー形式のスピーチに加わって、ワイルダー監督の「少佐と少女」撮影時のエピソードを話しました。ジャック・レモンのとき(司会ジュリー・アンドリュース)は、ジャネット・リーが「お熱いのがお好き」撮影時の話をしました。彼女は「お熱いのがお好き」に出てませんが、トニー・カーティスと結婚していたので見学に行ったのでしょう。
リレー形式の最後の1人は受賞者と無縁のコメディアンがつとめて、ジョークを連発して笑わせるのもよく見かけるパターンです。たとえば、ワイルダー監督の授賞式ではウーピー・ゴールドバーグがジョーク担当で、ワイルダーの幻に終わった映画の企画というのをならべました。ジャック・レモンのときは、スティーブ・マーティンがレモンが代表作を持てたのはすべて自分のアドバイスに従ったからだとホラを吹きました。
マーティンのジョークも面白かったけれど、ケビン・スペイシーが「夜への長い旅路」の舞台でレモンと共演したときのエピソードを、レモンの物真似を交えながら話したのが更に可笑しかったです。関西テレビで「ジャック・レモンのすべて」を放送した時点で、わたしはすでにスペイシーが出演した「心みだれて」や「ワーキング・ガール」を映画館で見ていたはずですが、彼の名前と顔が一致したのはレモンの物真似のおかげでした。




















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