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Come Back To Me! あの映画よ もう一度 Vol.1~「フォロー・ミー」

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Come Back To Me!」・・・。これは「ある日どこかで」(1980 アメリカ)の冒頭シーン、クリストファー・リーヴ演ずる若きプレイライター、リチャード・コリアーが、ある日突然見知らぬ老婆から古い懐中時計を手渡された時に言われる台詞です。今ではアメリカだけでなく、日本でも熱狂的なファンサイトが出来るほど知名度のある映画ですが、日本初公開時、ヒット作「スーパーマン」(1978 アメリカ)の主演男優が出演していたにもかかわらず、観客が入らす、わずか2週間でロードショー公開が打ち切られました。その後、名画座等で見た観客のクチコミが無ければ、おそらく忘れ去られてしまった幻の映画となったことでしょう。同様に、1988年に「グレート・ブルー」の題名で公開されたリュック・ベンソンの代表作「グラン・ブルー」も同じ運命を辿りました。これらの映画はまだその後、陽の目を見ただけでも幸せな映画だと言えます。世の常で、必ずしも実力のあるものだけが頭角を現すと限らないように、映画の世界でも大した映画でもないのに、傑作だ、名作だと騒がれてヒットする映画もあれば、良い映画なのに運悪く、埋もれてしまう映画も実はたくさん存在するのではないでしょうか?

今ではレンタルソフトやDVDのショップに行くと「一体誰が見るのだろう?」と思うようなマニアックな映画までDVD化されているというのに、無いものねだりと言えばそれまでなんですが、自分がもう一度みたいなあと思う映画に限ってDVDが出ていないことが多いのです。そんな経験、みなさんにもありませんか?ここでは、DVD化やリバイバル公開して欲しい、まさに「Come Back To Me!」と切望する映画についてお話ししてみたいと思います。

さてその記念すべき第1回目は、「フォロー・ミー」(1972 アメリカ)。アメリカ映画とありますが、ロンドンが舞台のイギリスの映画です。監督は、あの「第三の男」で有名なキャロル・リードで、これが彼の遺作となりました。サスペンスを得意とする監督ですが、この作品は今の言葉で言えば「癒し系」のほのぼのしたコメディ映画です。ミア・ファロー演ずる若妻の不貞を疑う会計士が私立探偵を雇って尾行させますが、その探偵がおよそ探偵らしくない変な男で、これを演ずるのが「屋根の上のバイオリン弾き」のテビエ役のトポル。ジョン・バリーのほんわかしたメロディーの乗って、2人がロンドンの街中を練り歩くシーンは何度見ても楽しくて、なぜか見てる方が幸せな気分になります。当時エクセントリックな役が多かったミア・ファローですが、自分が見た彼女の映画の中で、一番チャーミング。

人間の心の鼓動に耳を澄ませば、愛に言葉はいらないというメッセージがしみじみと伝わってくるこの映画、大好きな人も大勢いるようです。周防監督の「Shall we ダンス?」(1996 日本)で、役所広治の妻が浮気調査を依頼しに柄本明の探偵事務所に行くと、その壁には「フォロー・ミー」のポスターが。周防監督もこの映画をこよなく愛する一人に違いありません。テレビでは何度か放映されたものの、出来ればスクリーンでもう一度見たい1本です。リバイバル公開を望みます。

 

コメント(4)

坂田勝俊 :

「Come Back To Me!」良いですね。これからも隠れた名作を教えてください。
残念ながら私は「フォロー・ミー」は未見です。風さんの紹介で見てみたくなってしまいました。
というわけで、私も「フォロー・ミー」のDVD化とリバイバル公開を強く願います。

れーめん :

こんにちは。はじめまして。
わたしも旧作のリバイバルをどしどしやってほしいです。
「フォロー・ミー」はテレビでしか見たことがないので、映画館でぜひ見たいです。
原作は"Public Eye"という一幕ものの芝居で、「アマデウス」と同じピーター・シェーファーの作ですね。
"Private Ear"という一幕ものと対になっているそうですが、日本で翻訳上演される機会は「他人の目」こと「フォロー・ミー」のほうが多いようです。近年は「フォロー・ミー」の題で上演されています。
このことも映画「フォロー・ミー」のファンが日本に多いことの証明ではないでしょうか。
「自分の耳」こと"Private Ear"も60年代に映画化されていて、未輸入のようだから、こちらもどこかで見られるといいのですが。

風 :

色々と反応がありうれしいです。この映画、たまにスカパーのスターチャンネルでで放映されることがあります。但し、公開当時の高瀬さんの字幕でないので自分としては少々違和感を感じますが・・・。字幕の翻訳って結構、映画の印象を左右するので。この話は別な機会に。
private Earの話は、first ear(初耳)です。調べてみたいと思います。同じ脚本家の作品ということですかね?

れーめん :

そうです。どちらも同じ劇作家の作品です。
http://www.ingecenter.org/interviews/PeterShaffertext.htm
↑ここに採録されているインタビューによると、"Private Ear"を先に書いて演出家に見せたところ、いっしょに上演する作品を依頼されて書いたのが"Public Eye"だそうです。
当時ジャン・アヌイ作品で評判だったマギー・スミスが両作品のヒロインを演じ、クリストフォルー役はケネス・ウィリアムズという、マギー・スミスとレビューで共演した友人が演じたとのこと。

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