ホ・ジノの新作「幸福」を見る機会がありました。
人を愛することの素晴らしさと愚かさを描く姿勢は過去の作品からも一貫していて、今回もその喜びややるせなさが身もだえするくらい伝わってくる素晴らしい作品でした。
で、思ったのですが、前回の「四月の雪」が自分の中で未消化で終わってしまったのはヨン様が主演だったからではないだろうかということです。
市井の人たちの日常を描く映画に、一般の方から程遠い方(ヨン様はどんな役柄を演じてもヨン様なんですよね)が紛れ込んでも違和感しか生まれず、居心地の悪さを感じたのはそのためだと思うのです。
今回の「幸福」の主演はファン・ジョンミンで韓国では演技派で有名な方です。出る度に役柄になりきっている為に毎回印象が違ってしまっていて、「この凄い俳優さん誰だろう?」とその都度確認してはファン・ジョンミンだったんだと納得させられています。
過去の作品ですと「ユア・マイ・サンシャイン」での主人公が私は気に入っています。
相手役のイム・スジョンもサイボーグから打って変わって人間臭い素晴らしい演技を見せてくれています。特に道に倒れこんで泣くシーンは印象深くて素晴らしかったです。
ファン・ジョンミンとイム・スジョンという日本ではなじみの薄い俳優主演なので映画館で公開はされるのでしょうか。韓流ブームはまだ続いているようなので、日本で紹介されないなんてことは無いと思われますが、DVDストレート発売にならないことを願います。是非、劇場公開してください。
しみじみとした映画を見ていたからだろうか、急にクシシュトフ・キェシロフスキが見たくなりました。
で、一年ほど前の記憶をもとにクシシュトフ・キェシロフスキのDVD-BOXのⅠ~Ⅲをまとめて売っていたお店に行ったらありましたよ、奇跡的に。場所が都心でないこととゲーム中心の品揃えのお店だったことが幸いしたようです。
あと、「空飛ぶモンティ・パイソン~日本語吹替復活~DVDBOX」が遂に発売されました。80年代パイソンファンデビューの私としては、TVの吹替えは未見でしたので今回の発売はとても楽しみにしていました。
しかも、封入チラシによると「ライフ・オブ・ブライアン」も遂に発売するとのこと。この勢いで「ジャバウォッキー」の発売もお願いします。
私は、ピーター・チャンの映画では「君さえいれば 金枝玉葉」と「ラヴ・ソング」がお気に入りです。
その男女の出会いと別れなどの恋愛映画を得意としているピーター・チャンが、契り・裏切り・権力争いなどの男の世界をどっぷりと描くことになろうとは・・・どちらかといえば女性中心ものが多かった彼の映画が、今回はとっても男臭い(そういえばプロデュースした作品はこちらの傾向が強かった)。出演者達の身なりが綺麗ではないから、画面から匂いが漂ってきそうです。
もちろん女性(シュー・ジンレイ)も出ては来るが、アンディとリンチェイの間での三角関係となると陰が薄くなるのも仕方ないか。
アクションの部分は武術指導のチン・シュウトンの影響大でかなり激しいものが見られます。
先にも述べたように、主役はジェット・リー(リー・リンチェイ)、アンディ・ラウ、金城武で、男三人はまるで新撰組の土方・近藤・沖田のよう。香港映画が好きな方は、三人が画面に揃うというだけでも十分贅沢さを満喫することができます。
もちろん、香港映画ファンでなくても義兄弟三人の生き様を描いたこの映画を十分堪能することが出来ると思います。
この映画は、チャン・チェ監督の「ブラッド・ブラザース/刺馬」(73年)のリメイクだとのこと、残念ながら私はこの作品は未見であるため比較することは出来ませんでした。後ほど見てみようと思っています。
さて、次のアジア映画のお楽しみはジョン・ウー監督の「レッドクリフ 赤壁」。
トニー・レオンと金城武の共演が今から楽しみです。(これにユンファが揃っていれば・・・しかも断って決めた役が亀仙人・・・大丈夫かユンファ)。
「ラスト、コーション」を見ました。
アン・リーの映画は、人と人が語り合い見つめあい触れ合う姿が美しいので大好きです。
今回、久々のアジアでの撮影ということもあってか、前作以上にしっとりと味わい深くなっているように感じられました。撮影・美術などの技術陣はもちろんですが、演じる側も素晴らしかったです。特に、トニー・レオンの存在感。監督とは初顔合わせとは思えない堂々とした存在感に圧倒されました(つい先日見た「ソウル攻略」の軽々しい人と同一人物とは思えない)。
私の好きな「恋人たちの食卓」では食堂という決まった場所の中で、時間経過ごとにそこに集まった人とその会話で関係の変化を描いていたのですが、今回はマージャンという場の違いはあれど、やはり決まった場所での関係変化を描く象徴的な役割を果たしていて、思わず「うまい」と唸ってしまいました。
この映画はある部分が話題となって、普段映画など取り上げない雑誌まで紹介されています。でも、アン・リー映画を知らない人にも見に行ってもらえるのでこれも良いのではないでしょうか。で、肝心のその部分ですが「ええっ!そんなことまで」と思ってしまうほど凄かったですし、もちろん私も男ですので目一杯興味をもって見させていただきました。確かに他の雑誌が取り上げるほど、映画の必然を超えたシーンだったと思います。
見るたびに人を描くことに熟練度を増していくアン・リー作品ですが、次回はどこまでいくのか楽しみにしています。できれば「ハルク」のときのように違う方向に行ってしまわないことを願っています。
連休に初めて韓国に行ってきました。
うちの妻が韓流ドラマ好きで「冬のソナタ」ツアーなるものに同行したのですが、丁度前日に雪が降ったためドラマの世界が再現されたようでとても綺麗でした。
さて、私の楽しみはDVDの買出しだったのですが、普通の街にはほとんどDVDショップが無く、あっても品揃えは寂しいものでした。
そこで、限られた時間ですが竜山電子街に足をはこんでみました。
驚いたのはあまりよろしくないDVDを扱っている屋台の数です。品揃えも豊富で値段も1本300円前後、売り方もダイナミックにまとめ売りをしている店もあって値切り交渉も出来るので楽しく買い物させていただきました。
通常のDVDショップもこの街では品揃えが多く、正規のDVDも300円~2,500円程度で売られていました。
今回は正規DVDで「パンズ・ラビリンス」「ソナチネ」「駅」「ラヴ・ソング」「侠女」あと友達に頼まれた「日本沈没」を、あまりよろしくないDVDは「ラスト、コーション(アン・リーの新作!)」「投名状(ピーター・チャンの新作!)」「D-WAR」「カンナさん大成功です!」「花嫁はギャングスター3」などなどを買ってきました。
で、帰ってすぐに特撮の話題作で以前から気になっていた「D-WAR」を見ました。
内容は良くある伝説の継承者の話で新しさはありませんでしたが、映像はなかなか迫力のあるものでした。トルーパーズとサイロンを足したような兵士やグンガンの恐竜(?)もどき、ゴジラのように街を破壊する巨大な蛇、そしてその蛇と龍の戦いなど大画面で見直してみたくなる映画でした。
もちろん韓国の映画館にも行ってみました。お客さんが大勢いて活気があって楽しそうでした。今回は時間の関係から映画を鑑賞することは出来なかったので、記念にチラシ(A4サイズ見開きが多かったです)を沢山貰って帰って来ました。
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
年末・年始は、仕事とプライベートでかなりバタバタしていたためやっと書き込むことが出来ました。
今年も好きな映画のことをぼちぼちと書いていこうと思っています。
宜しくお願いします。
昨年で一番思い出に残っていることは、伊豆の旅行で宿泊した旅館でのことです。
宿泊した部屋が黒澤明監督が長期逗留して「影武者」と「乱」の脚本を書いた部屋だったのです。
宿泊前に黒澤監督が宿泊したことがあるとは聞いていたのですが、まさか自分が泊まる部屋になるとは思ってもいませんでした。
案内していただいた従業員の方が丁度お世話をしていた方で、脚本を書いていた様子など色々と監督のことを話してくれました。
旅館はちょっと古めでしたが、温泉は気持ちよくて料理もとても美味しかったです。
静かでのんびりするには最適の場所だったので、また足を運ぼうと思っています。
年の瀬も迫ったバーゲンの季節、とある店舗でも驚くほど安い金額で新品のDVDソフトが売られていたため、大量に購入しました。
その中で犬に関わる映画を見たのでその感想でも。
「ボンボン」
何をやっても不運続きのおじさんとドゴとかいう種類の犬ボンボンの話です。同じ犬が登場する南米の話でも「アモーレス・ペロス」のように熱いお話ではなく、笑っちゃうくらい何もおこらない、ボンボンと出会ってからもただ小さな幸運が少しずつやってくるだけなのです。もともと俳優ではない普通の人を主役として起用しているそうですが、その効果なのかおじさんの笑顔に人生がにじみ出ているようで何ともいえない感じがし、それが無表情のボンボンとよい対比を成しています。だからなのか、二人が並んで車に乗っているのをずっと見ているだけで十分満足できます。年の瀬の慌しさの中ですさんだ心を癒してくれる一本です。
もう一本は「ベルビルランデブー」アニメです。
孫を助けにおばあさんと犬のブルーノ(少しボンボンに似ているかも)が大冒険をするお話です。
キャラクターと社会の嫌な部分を極端にデフォルメして表現され、奇想天外なストーリー展開が限られた台詞の中で描かれているのが魅力ですが、およそ子供にはお勧めできない、むしろ子供にはトラウマになりかねないアニメです。私には特に三つ子のおばあさんの歌声と蛙(「マグノリア」とはまた一味違った)が深く脳裏に刻まれてしまっています。おばあさんの海の追跡やスピード感が無いのに緊迫感があるカーチェイスなど、私の乏しい想像力では絶対考えられないことが次々と出てくる「凄い」映画です。
ルネ・ラルーやメビウス(ジャン・ジロー)あたりが好きな方はいががでしょうか。
浅野いにおの「ソラニン」が映画化されるそうです。
回想シーンやモノローグが多用された構成がどうなるのか、種田のバイクに乗りながらの号泣がどのように描かれるのか、誰が監督をしてどんなキャストになるのか、そして「ソラニン」にどんな曲が付くのか、興味を挙げていくときりがありません。大好きな漫画ですので、今回の映画化は出来るだけそのイメージを壊すことなく実現して欲しいと思っています。
いよいよ14日に「ブレードランナー」のDVD-BOXが発売になります。
「ブレードランナー」は公開当時、我が地元ではなぜか「燃えよドラゴン」と2本立になっていたのですが、あの世界観に圧倒されてブルース・リーの怪鳥音もどこかにぶっ飛んでしまったことが思い出されます。久々にいろんなバージョンを見比べながら「ブレードランナー」の世界を堪能しようと思います。
最近、シネコンが増えて味のある映画館が少なくなってしまいました。
私は、以前池袋にあった文芸坐がお気に入りで、必ず2階席に陣取っては一日中篭って映画を見続けていたものでした。
他には、新宿にあった東映パラス2での急斜面の座席が、どんなに座高の高い人が前に座っても妨げにならない構造が気に入っていました。
綺麗でなくても、音響・映像設備が新しいものでなくても、映写機の音が後ろの壁から漏れ聞こえるような「映画を見に来た」気にさせてくれる映画館が少なくなっていくのは残念に思います。
そういえば、私の故郷に一部ボディソニックチェアが付いている映画館がありました。
今考えるとただのキワモノでしかないように思えますが、年若い小僧には十分なる衝撃を与えてくれたものです。
初めて見た「キャノンボール」のカウンタックのエンジン音、「フラッシュゴードン」の音楽、そして「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」の戦闘シーン、どれも体をブルブル震わせて盛り上げてくれました。
今もその映画館は存在しているのですが、ボディソニックチェアは維持されているのでしょうか。今度、実家に帰ったときにでも確かめに映画を見に行ってみようと思います。
「クレージーキャッツ メモリアル DVD-BOX」が発売になりました。直前まで発売されることに気付かず、慌てて予約をして入手しました。
これは、「クレージーキャッツ メモリアル LD-BOX」として以前発売されていたもの、さすがにDVD化はされないと思っていたので発売されて嬉しいかぎりです。
ここまでDVD化されたのですから、発売が止まっている東宝クレージー映画の「日本一の裏切り男」「日本一の断絶男」「日本一のヤクザ男」「日本一のワルノリ男」「だまされて貰います」「日本一のショック男」のDVD化を望みます。
渡辺プロさんと東宝さん、協力して是非とも実現してください。
「ミラーマスク」を見ました。
コミッククリエーターの監督やアメコミ「サンドマン」の原作者の脚本によって、思春期の少女の内面世界が映像化されたものです。ストーリーはよくありがちのものではありますが、「そんなのかんけえねぇ」と言わんばかりの映像に圧倒され最後まで見てしまいました。
光と闇の世界の話、闇の支配を解くのはミラーマスク・・・これをクリスタルにすれば「おおっ!ダーククリスタルではないか」と思わず一人喜んでしまいました。しかも少女が異世界に行ってしまうあたりは「ラビリンス」ではないですか。
ジム・ヘンソン・カンパニーが関わっていることを考えると、この話の筋立てはこの2本を元に作られたと取るべきなのでしょうか。(すいません、ありがちなどといって・・・)
先に述べたように映像は素晴らしいです。特典の中で監督が言うには、この映画の映像はドイツ表現派映画の雰囲気を意識して作っているそうです。
出てくるクリーチャー達も、中に浮く2体の巨人、おっさんの顔をしたスフィンクス、カーペンターズの「クロース・トゥ・ユー」を歌う時計仕掛けの女中(メイド?)などなど。私の特にお気に入りは鳩の顔をした空飛ぶゴリラ(映像を見たまま言葉にしてみました)で何とも言えない愛嬌があります。
この映画は、美術館で絵を見るように映像を楽しむ映画ではないでしょうか。
でも、この映画が未公開なのは(しつこいけれど)話が今ひとつだからなのでしょうか、それともスターというべき人が出ていないからなのでしょうか。
出来れば劇場の大画面で堪能したかったです。
トマトの映画といっても「フライド・グリーン・トマト」(これも感動する良い映画ですよね)ではなく、「アタック・オブ・ザ・キラー・トマト」という変な映画のお話です。
この映画は、作品の出来はどうあれ好きな人が多いんですよね(私の周りだけなのでしょうか?類は友を呼ぶ?)
緊迫感が全く無く、脱力感満載なのですがなぜか憎めないのです。
題名の通り、この映画は野菜であるはずのトマトが人間を襲うというだけのものです。
襲ってくるトマトは張りぼてで台車に乗っていたり、転がしている人の足が見えていたりの粗だらけ、しかも撮影中にたまたま落ちたヘリコプターの事故をそのまま使用してしまうしたたかぶり。トマトと戦うエージェントたちも全て変で、その活躍に爆笑ならぬ失笑の連続です。そのうえ、監督作詞作曲の主題歌は一度聴くと2~3日は耳に残り続けます。・・・あらためて書いてみると良いところが無い・・・というか良い部分が説明できない・・・でも、憎めないのです。
この映画の中でその殺人トマトをやっつける方法というのが、「恋する思春期」という曲を聞かせるとトマト達は縮んでいって普通のトマトに戻ってしまうというもの。そう、「マーズ・アタック」での火星人への対抗策と同じなのです。ティム・バートンがこの作品に対するオマージュとして使ったとのことです。
ティム・バートンにまで影響を与えた(?)この映画ですが、その後は四部作まで続き、1995年には完璧版まで現れて日本でも劇場で公開されました。
「アタック・オブ・ザ・キラートマト」
(1978)「リターン・オブ・ザ・キラー・トマト」 (1989)
「キラー・トマト 決戦は金曜日」(1990)
「キラー・トマト 赤いトマトソースの伝説」(1991)
「アタック・オブ・ザ・キラートマト完璧版」(1995)
ちなみに「リターン・オブ・ザ・キラー・トマト」にジョージ・クルーニーがでています。





















最近のコメント
風 on 皆様のお知恵をお貸し下さい: 自主上映は自分も学生
風 on 皆様のお知恵をお貸し下さい: 自主上映は自分も学生